岩槻区大戸地区にある武蔵第六天神社は、天明2年(1782年)に創建された由緒ある史跡だ。神社は元荒川沿いで、わずかに奥まった高台にある。その光景はさながら「岩槻の奥座敷」といったところか。神社の前には、鰻屋さんや小料理屋さんが軒をつらねていて、参拝客の憩いの場として利用している人たちも多い。そんな第六天神社の「節分祭」では、初めて年男や年女になった今年で12歳を迎える小学6年生の子たちが社へ上がり、天狗のお面をかぶって豆まきをしていた。昔ながらの風習も薄れゆくなか、神社では来年で30周年を迎えるという。今年、豆まきに参加した女子生徒の一人は「これまではやぐらの下から眺めていたけど、今年は自分が上がれたので大人になった気分でした」と笑顔で答えてくれた。節分祭を催す宮司の髙梨佳樹さんは「毎年、協力企業のエフエスシー(株)さんから餅をいただき、近隣の川通料理飲食組合奉仕会の方々が中心となって、お菓子やカップ麺などを奉納していただけるので、感謝でいっぱいです」と語っていた。川通料理飲食組合の組合長・金子昭さんは「始めた頃は人もまばらでしたが、近年は遠くをみてもたくさんの人たちが押しかけてくれてうれしいです」と話し、「私たち組合員としては、後継者が一人でも多く参加してくれるのを願うばかり」と今後を見据えていた。神社では、春になると桜や藤、牡丹なども咲き誇り、一年を通して四季折々の風情を味わえる。一度、足を運んでみるのはいかがだろうか。【増田啓子】
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