はじめまして。曾祖父母の代から岩槻に縁のある高橋真理以(まりい)です。20~30代は専門紙の記者として日本全国を飛び回ってきましたが、40代で実家に戻り、それまで外に向けてきたエネルギーを郷土のために使いたいと思うようになりました。そこで、手始めに岩槻学検定の勉強会に参加したことから、歴史散策のボランティアガイドやさまざまな市民活動へ参加するようになり岩槻での活動を増やしてきました。これらの活動を通じて、どれだけ活動をしてもそれぞれの活動は点でしかなく、線になりかけては消え、面になっていくことは期待できないと感じ始めました。それは活動の根底に戦略的なグランドデザインが見えないことや、岩槻に対する郷土愛の希薄さが理由かもしれません。戦略的なグランドデザインとは、岩槻の魅力は何で、それをどのように発信し、いかに岩槻を潤していくかを考え、行動していくこと。郷土愛が薄いのは、自分とまちを結ぶ物語があまりないからではないかと考えています。この紙面でも何度か紹介していただいている「岩付城主太田資正公生誕500年祭」についてはご覧になっていますか。岩槻にはたくさんの魅力がありますが、今回、歴史好きの若い方にも人気のある岩槻の歴史上の人物を掘り起こし、それを軸に戦略的に発信していく活動を開始しました。令和4年2月の「500年祭」に向けて実行委員会も立ち上げており、市民参加型の企画を地域のみなさんと一緒に進めていきたいと思います。コロナ禍で暮らしのありようが見直される今だからこそ、自分が住む地域に目を向け、地域とのつながりをゆるやかに再構築していく人を増やすのが私のねらいです。それが真の意味でのまちおこしにつながると思っています。次回以降は「岩槻ってすごいんだねと思える再発見をお伝えしていきますね。【三楽斎の犬 槻丸歴史ものがたりの会 会長・高橋真理以】
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