犯罪は誰からも見えにくい場所で起こります。外ではどんな危険が潜んでいるか。日頃から親子で話し合うことも大切です。
なぜかと言えば、「予測が苦手」なのが子どもだからです。外出する際に「誰と・どこへ・何時ごろ帰る」を親子で確認する努力が必要です。スマホを持たせているから大丈夫では
ないのです。21世紀のデジタル社会だからこそ必要なことではないでしょうか。普段からどんな友達と遊んでいるのか知らない親も多い。昔の様に友達の家に行ったり来たりすることも減っています。
親子でルール作りをしている家庭も多いでしょう。ルールを守らせればよいと考えていると落とし穴があります。子どもと親では理解度にズレがあり、子どもがルールを誤解している場合もある。もう一つ言えば、子どもはルールを破るのが得意です。幼児段階ですでに「試し行動」が見られます。子どもは自分の行動が、どこまで許されるかを試します。子どもは試し行動を通して「チャレンジ」精神を学びます。意欲のある子どもは、「試し行動」の成果とも言えます。
チャレンジ精神はよいのですが、油断をすると「よからぬ方向」に向かうのも子どもです。友だちとコミュニケーションをとったり、映像やゲームを楽しんだりするインターネットを通してトラブルに巻き込まれるケースも増えています。夏休みは「誘惑」の季節でもあります。普段とは違う子どもの変化に気づいたら身近な人に相談してください。当方でもかまいません。何となく元気がなくなった。夜遅くまで起きている。食欲がなくなった。ため息ばかりつくようになった。いずれも子どもから両親へのSOSです。
最後にインターネット被害から子どもを守るポイントを紹介します。
おしえない。自分の名前や住所、学校、IDなど個人情報をおしえない。いかない。インターネットで知り合った人から誘われてもいかない。しらせる。困ったときは親や先生にしらせる。いやなことをインターネットでしない。ひらかない。知らない人からきたメールの添付ファイルなどはひらかない。「お・い・し・い・ひ」と覚えてください。
【NPO親子ふれあい教育研究所 元大学教授(心理学) 藤野信行】
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