第48稿 続・認知症 -(3)

 認知症の人を介護する家族の大変さは、本人の状態と本人が思っている自分のイメージに差があることからきているのだろうと思います。
一番大変なのが初期だと思うのです。
アルツハイマーなどの進行していく場合には、末期などは寝たきりになりますのである意味介護は楽になるのですが、介護者が大変なのはまだ動ける元気な初期です。
日本人は働き者で何かしらやろうとします。
それが少しずつできない部分が増えてくるので、同居家族のストレスは想像に難くないです。
例えば、排尿感覚が鈍くなってきて、トイレで便器に座る前に出てしまい汚した場合、自分で始末をしなければと思ても雑巾をきちんと使えなくなっていると余計に尿の汚染を広げてしまう結果になります。
その状態を見たら、つい「なんでこんなにしたの!」と怒ってしまいませんか? 

 買い物も自分で行けてるが同じ物ばかり買ってきてしまう。
一緒に買い物に行ったりして声をかければ買いませんが、一人で行けばまた同じものを買ってきます。
これは同居の家族にとってはかなり困った事態です。
そんな状況でも、その場での意思疎通はできますから、何が好きか嫌いか等の本人の意思を確認することができます。
社会に寛容さがあれば、彼らが病を持ちながら生活し続けることは可能だと思うのです。
ほんの少し声をかけたり、すべての工程を覚えて一人で作業は難しくても、一つひとつ細切れにした作業ならばできたりします。
出来ないことを数えあげるのではなく、出来ることを続けながら生活できる社会になればと思うものです。
忘れてしまうということが、生活にどのように影響してくるのか。
三回にわたって書かせていただきました。
少しでも認知症への理解が広がり、私が認知症になっても住みやすい社会になっていることを願って。

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