“忘れない未来”のために~毎日できる認知症予防 ⑦

 ― 笑顔とユーモアが脳を守る理由 ―

「最近、思いっきり笑ったのはいつだろう?」そう考えると、案外少ないかもしれません。
けれど、笑うことは心だけでなく、脳にとっても大きなごちそうになるんです。

笑うとき、脳は一気に活発に働きます。
相手の話を理解し、面白さを感じ、感情を表情や声に表すという複雑な動作が同時に行われるためです。
特に、ユーモアのある会話や漫才を見て笑うときには、「理解する」「想像する」「感情を動かす」という多くの脳の領域が使われ、認知症予防にも良い影響があると言われています。

さらに、笑うと脳内に“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンやエンドルフィンが分泌されま

す。
これらのホルモンは気持ちを安定させ、ストレスを和らげる働きがあります。
ストレスは脳の老化を進める原因のひとつなので、笑うことでストレスが減るのはまさに一石二鳥です。

「でも、面白いことなんて毎日ないし…」と思う方もいるかもしれません。
そんなときは、意識的に笑顔を作るだけでも効果があります。
笑顔を作ると、脳は「楽しい」と錯覚し、リラックス効果が生まれるのです。
また、テレビでお笑い番組を観たり、落語や漫才を楽しんだりするのも立派な“脳トレ”。友人や家族と昔話をして笑うのも、脳の活性化につながります。【内藤孝二】

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