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- 岩槻人形博物館 村上新館長に聞く
人形博物館の設置準備段階から関わっていた村上和夫館長にお話を伺った。【編集部:奥山】
Q:簡単な経歴と人形博物館建設までの経緯について伺います。
村上館長:浦和の上木崎出身で、浦和区民の74歳です。
立教大学の観光学部で教えていた関係から、さいたま市とのつながりがあり、人形博物館建設設置準備委員会の立ち上げに加わりました。
盆栽博物館も同じ頃に動き出しています。
人形博物館は、当初予定していた場所への建設計画が一度頓挫したことで遅れ、その後も紆余曲折があって、地域関係者や市民活動の方などが参加するプラットホームを作って意見を集約し、今の場所に建設するまでに12年間もかかってしまいました。
その間も切れることなく関わってきた縁の深い岩槻です。
今年の4月から館長として岩槻人形博物館に赴任しました。
Q:地元からは、人形博物館開設が地域活性化や人形産業に良い影響を期待していたが、それほどでもなかったね。というような声も聞かれますが・・・
村上館長:人形博物館を街の活性化の目的の一つとして見られると性格が違うので難しい。
公営の博物館が出来ることで街の格が上がるが、人集めが目的ではないので博物館が主体になって地域活性化などを企画することは出来ない。
また、人材も限られており専門分野も違うので、その間にあるネタを探すことも難しい。
Q:では、岩槻人形博物館の目的を尊重しながら地域活性化に繋げるためのアドバイスがあればお伺いしたい。
村上館長:人形とは相性のよい節句文化などの伝統的なイベントに取り組んでいったり、事業を継続するには時間がかかるかかもしれないがスポンサーを付けていく事が必要になる。
人形作りにもデザインや技術の革新が必要で、後継者作りには美術大学や芸術大学などで学ばせることも産業界で考える必要があると思う。
Q:国では、五節句を日本文化としてユネスコ登録を目指して動いていますが、岩槻では五節句すべてのイベントを毎年NPO岩槻人形文化サポーターズが主催で行っています。
博物館建設に繋げる目的で創作人形公募展も開催してきました。
人形博物館に来たお客さんを、まち巡りや地域散策に誘導するために全国の創作人形作家さんたちの人形を展示販売してくれる協力店を街の中に作って、節句ごとに展示内容を変えてみるアイデアについてはどうでしょうか。
村上館長:人形博物館の持つ格式を活かした上で、創作人形作家さんたちの作品を集めてまち歩きの中で見てもらったり、販売もしてあげることは面白いと思う。
但し、文化ビジネスは安売りをしない事が大事になる。
人形に関係すれば何でもありとなると、岩槻や人形文化の質の低下につながるので注意が必要だ。
街の中心部にある公的施設の岩槻人形博物館を、皆さんのアイデアで上手に活用してほしい。
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