あなたの心に届けるポエム 「闇の中で咲いた花」 詩人=大野弘紀

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

〜花火大会に寄せて〜

―夜の喧噪
揺れる灯と立ち上る煙
風に乗る匂いと立ち込める熱気―

今年もまた訪れた祭りの日
晴れるか雨か 気がかりだった
ずっと待っていた 花占いのような心持ち

ようやく訪れる静寂を切る一つの轟音
疎らに広がる雲の合間を射貫くように

一瞬 咲いた花のような
光 彩った花びらが散ったと思ったら
次から次に 音と共に 咲く

淡く消えて
願いのように

何も残らないようで

いくつもの 見つめた瞳の中で
見た人の 心の中に

咲くとしたら それは なんでしょうか

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