カテゴリー:短歌
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しきなみ短歌9月例会の高点歌(四首)
泣いてる児 眠たい児も居り園児らの
散歩の列が 通るはつ夏
岡安節子
蠅の句碑 蟻の句碑立つ 駅を出で
信濃の里に 一茶を巡る
佐川慶子
この先を 思いのままに 生き抜…
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しきなみ短歌
7月例会の高点歌(四首)
水張田の面揺らして 黒南風の
吹き通りゆき 田植始まる
金丸由美子
人生の 流れの中で 春は来る
秋の嘆きを あっさり消して
横山 肇
ベニカナメ 柔き新芽は…
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しきなみ短歌、5月例会の高点歌(四首)
腕広げ 糸巻く 毛糸巻した 懐かしき
日のあり夫と 木綿糸巻く
岡安 節子
吊革に 摑まる女性の 片手には
ミモザのブーケ 抱くよに持つ
舞草 信子
しらさぎの 今し…
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耕した 菜園見れば 点点と
スタンプのごとき 猫の足跡
石井厚子
冷蔵庫の モーター音の 響きいる
ひとりのリビング 夕暮れ近し
田畑成子
雪の上に 消残る犬の 足跡に
そい…
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山野草 ひとひとつを 見てめぐる
屈めぱ痛む 膝かばいつつ
横山 肇
老いの身で 今年も生きんと 夫と吾
寝きこと多くと 祈る元旦
関根イツ子
吹く風は 冷たきものの 心ぬくし…
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しきなみ短歌 2月例会の高点歌(四首)
柿の実を 両手に提げて 友が来る
柿好きの吾に どうだとばかり
舞草信子
十八歳と 彫られし二文字 憐れなり
右衛門七(※えもしち)墓前に 香を手向ける
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しきなみ短歌 12月例会の高点歌(四首)
夕暮に 籾殻を焼く 田んぼ道
青き煙が 棚引いている
星野 和夫
早朝の 澄んだ空気と 鳥の声
平和の恵み 身にしみてくる
寺内達子
十分の ラジオ体操 侮れぬ
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この夜が 山と告げられ 手を握り
姉の呼吸に ひたすら合わす
木城久美子
つばさ広げ 地面に大きな 影落とし
ふいに飛び立つ 一羽白鷺
金丸由美子
亡き兄が 若き写真に 書き添えし
「愛する妹へ」の ペン字なつかし…
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