今月は、ブルーノート盤では珍しい、タル・ファーロウのアルバム紹介です。タル・ファーロウは、ヴァーブ(ノーグラム)の専属ギターリストで「ザ・スウィギング・ギター/タル・ファーロウ」「タル」など悲劇的な死を遂げたエディ・コスタ(P)トリオ盤が有名です。そんな彼の珍しい盤がこのブルー・ノートに吹き込んだアルバムで、当時LPというと、10吋盤主流だった頃のもので、12吋盤が主流の現在では、日の目を見ることが難しい盤になりますが、以前にブルーノート10吋盤復刻シリーズでたまたま手に入れたものです。(外盤)ジャズ・ギター史上屈指のテクニシャン、タッルの初リーダー作で、ユニークな2ギター・カルテットですが、セカンド・ギターのドン・アーノンはもっぱらリズムを刻みます。シングル・トーンによるタルの急速調のパッセージと、これも超絶技巧派のジョー・モレロのドラムとのからみがスリリングだ。他にサル・サルバドール、ルー・メッカとあるこの時代のブルーノートの「白人ギター三部作」中、別格の傑作です。またこの当時のブルーノートのアルバム・デザインはまだ確立されておらず、幾何学模様とアーティストのモノクロフォトという構成でこれもまた趣あるもので、レコード収集家にとっては、集めがいのあるものである。私も他に「サル・サルバドール」と「ケニー・ドリュー・トリオ」の盤を手にしています。また、ブルーノートは、50年代初頭の10吋盤は、のちに2吋盤として復活させている。「ザ・ファビュラス・ファッツ・ナヴァロ」「バートランドの夜/アート・ブレイキー」「ハンク・モブレイ・カルテット」など10吋盤とのデザイン違いなどを楽しむのも一興かと思います。※10吋盤(25センチ盤)
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