少しずつ寒さも薄れ、春がやって来る、今日この頃、私たち老人にとっては、若いころのワクワクするような気持ちも薄れ「ヤンガー・ザン・スプリングタイム」『春よりも若く』などとは当に昔のこと。さて、この曲は、ミュージカル映画「南太平洋」の挿入歌、「魅惑の宵」という曲でこの映画を思い出す人がいるかも知れません。私は高校の頃この映画をテレビで見て、美しい南の島に憧れたものです、私の世代は、「兼高かおる世界の旅」ですかネ。私達の世代は、海外旅行などお金持ちのする旅行だと思っておりましたが今は誰でもが。さて、今日の本題に入りますか、この曲を演奏している「アート・ファーマー」芸術的な農夫ではありません。ジャズ・トランペッターです……。彼は、マイルスやクリフォード・ブラウンのような、一流のトランペッターではありませんが、抒情的で渋い演奏が日本人に愛され、もっと評価されるべき人でした。ファーマーは意欲的な演奏でも高い水準を示しましたが、その反面このアルバムの全編で聞かれるようなバラード演奏でも最高の演奏でした。このアルバムではそれらのバラードをミディアム以上のテンポで演奏していますが、これらを聴けばジャズにおけるメロディーの重要性が再確認できます。特に「ヤンガー・ザン・スプリングタイム」などがそのことの証左となっています。ファーマー以下全員が第一級のプレイを聞かせてくれる。私達日本人に最も愛されるトランペッターとして、の人気は高いファーマーの演奏は、他の誰よりも人間的な温かさとやさしさがあり、それが日本のファンの心に強く訴えるからだ。名手アート・ファーマーの魅力に包まれた会心作だ。
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