福祉の現場を経て 「児童養護施設での学び」(後編)

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

前回までの話で「そこまでしなければいけないのか」と戸惑った話をしました。
親と分離した環境からうける影響を軽く見積もっていたのだと思います。
どのように関わればいいかを考えた時、けれども「かわいそう」という前提で関わるのも違う気がしました。
例えば「この子は優しくない」と受け取ってしまうのは、本質からずれていて、考えるべきは、優しさがされにくい心の状態なのだ、ということだったのです。
では、それがすこやかにその子らしくいられるためにはどうすればいいだろうと考えて初めて、「そこまで」は真っ当に「しなくてはいけない」むしろ「する必要のあるもの」だと初めて気づいたのでした。
その子供との関係で「恐くて言えない」から「言われるまま黙ってしまう」子供だって、いるでしょう。
そういう時に「勇気をだして言いなさい」とか「言わないことを選んだんだから」と主張を尊重するのは何だかずれている感じがするし、「恐くて言えないんだって」という部分と、「どうすればよかったのかな」を冷静に振り返る必要があるし。
「そこまで」しないといけないんだと、思ったのです。
子供の世界はときに残酷です。
新しく入所した子供は「新入り」とか「生意気だ」とか言われたりします。
ちゃんと「大人」として、彼らの前にいないといけないと思ったとき、「そうか、これが支援なのかと福祉が背負った重みを目の当たりにしたのでした。
「どんなことがあっても、私はあなたの味方だよ」と伝え続けることの大切さを、私は学んだのです。

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