岩槻の巨木〜その13〜 浄国寺のムクノキ

いわつき浄国寺のムクノキ

今回は淨国寺のムクノキです。
雌雄同株の落葉高木で、加倉の淨国寺の山門左側10m程の所の垣根の中にあり、幹周り3・59mの巨木です。
樹齢は180年〜230年と推定しています。
淨国寺にはもう一本ムクノキの巨木(幹周り3・21m)が、少し先の岩槻城主阿部重次の奥方正寿院の供養塔の左側にあります。
ムクノキの葉は表裏とも剛毛が生えているためザラザラしていて、紙ヤスリのようになっています。
このため、乾燥させた葉を木工製品やベッコウ細工、象牙製品の研磨仕上げに利用していました。
また、特徴のある根元を見ることがあります。
根元が一部板状に張り出し、特異な形状になっています。
これは高木になる樹体を支えるため、根元の一部が外側に張り出したもので、「板根(ばんこん)」と呼ばれています。
名前の由来は、
①幹を木製品の材料にしたり、葉を研磨に使用するので、「木工の木」からムクノキ。
②ムクドリが実を好んで食べるのでムクノキ。
③老木になると樹皮が剥がれるので、「剥く木(むくき)」からムクノキ。
といくつかの説があり、定かではありません。
秋になると、黒い大きさ1cmぐらいの丸い実がたくさん成ります。
これが結構甘くおいしいので、ムクドリの大好物です。
樹形や葉の形がケヤキに良く似ていて判別が難しいことがありますが、老木になると樹皮が小判状に剥がれるケヤキと、短冊状に縦に剥がれるムクノキで違いがあります。
また、ケヤキは板根になることはほとんどありませんが、ムクノキはよく板根になるので区別がつきます。
【森林インストラクター・桂幸一】

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/c5894747/public_html/iwatuki.raunzi.com/wp-content/themes/opinion_raunzi/comments.php on line 159

無料イラスト素材【イラストAC】

アーカイブ

ピックアップ記事

  1. 学童で働いていた私が子供との関りを綴る日々の記録です。 学童の醍醐味は遊びですが、同年齢や異年齢と…
  2. 「表現」 探求への道 地図のない冒険 先人たちの足跡が標 胸の中の心が未来 生命と重なり …
  3. 2025/3/16

    色の世界
    「桃色」 次々と押し寄せる寒波が引いてきてようやく温かな陽気が感じられるようになりましたね。 今…
  4. 2025/3/15

    今月の短歌
    しきなみ短歌2月例会の高得点(四首) 病み上がりに 力付けんと 天ざるの 海老をいっぽん追加でた…
ページ上部へ戻る