岩槻郷土資料館だより56 企画展「土笛・土鈴~音の出る郷土玩具」

岩槻郷土資料館では、二月末から岩槻で行われる「まちかど雛めぐり」に合わせ、「土笛・土鈴~音の出る郷土玩具」と題し、二月二二日(火)から三月二一日(月)まで市立博物館に所蔵されている郷土玩具のうち、土笛や土鈴など音の出る郷土玩具の展示を行います。
郷土玩具は、紙、木、粘土といった素材が使われ、その土地の生活、風土、歴史、信仰などと結びつきながら様々なものが作られてきました。
土笛や土鈴は古く縄文時代からみられ、日常の生活の中や祭りなどの道具として使われました。その音に対して願いや祈りが込められていたといわれ、神と人とをつなぐための道具であったとも考えられています。
土笛の中には、神の使いである鳩やフクロウなどの動物をかたどったものが作られ、鎌倉鶴岡八幡宮や鹿児島神宮の鳩笛はその代表的なものといえます。
また、土をなめると子どもの疳封じになるともいわれ、つくられたものもあったようです。
土鈴は害虫除けや厄除けなどの災いを払うものになるといわれ、神社の授与品として多くの神社にみられます。
大正から昭和の初期頃には、社寺に伝わる伝説や名所・旧跡などを取り入れられたものが作られるようになり、様々な形の土鈴が各地で作られたようです。
今回展示する中にも京都「清水寺の鐘の土鈴」、奈良「手向山八幡神社の絵馬」の土鈴などがこうした寺社に関わるものといえます。
今回の展示では、土笛や土鈴の音を聞いていただくことはできませんが、展示する資料の姿をみて、その音色を想像していただけたらと思います。
(※なお、今後の状況次第では、展示開始時期が延期されることや展示が中止になることもありますので、博物館ホームページなどをご覧いただきたいと思います)

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