色の世界「空」

「空」

 今回は空色についてお届けします。かの清少納言の枕草子では春はあけぼの、夏は夜、冬はつとめて、というのは学校でよく習った記憶が懐かしいです。
私は春は桜、夏は空、冬は雪と思うのですが、みなさん四季の中で印象に残ってるのは何でしょうか。
私は夏の空のダイナミックな雲と色彩の移り変わりが好きです。
大陸のように連なりうねる雲から雨と雷が繰り出される様はなにか大自然のスペクタクルを魅せられているようで、ドキドキするのです。
というわけで、今回はついつい見上げてしまう空について、つまりは空色についてご案内していきます。

「空色」とは、昼間の晴れ渡る空を思わせる明るく澄んだ青色のこと。
天と書いて「そら」と読まれることをはじめ、真空色、空天色、碧天と書かれることもあります。雨の時や夜の空ではなく、さわやかに晴れた空の色を表しています。英語の「スカイブルー (sky blue)」という言葉も同じく「空の青色」という意味です。同じ漢字でも「あまいろ」と読むと、違う色になり、少し青みが強い鮮やかな色になります。
日本では平安時代から伝統色として使われていましたが、明治後期~大正にかけて、国木田独歩や芥川竜之介など多くの文豪が文学作品に好んで使うようになり、より幅広い層に親しまれるようになりました。
空色という言葉が広がったのは古くから愛されてきた文学から、というのがまた趣深いですね。
「金色野原」

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