認知症患者と向き合う 「きっかけは…」

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

いつも不機嫌なヨシ(仮名)さん。今日も暴言を連発しています。
いつも眉間にシワを寄せて怖い顔。
目線を合わせて声をかけるといきなりツバを吐きかけます。
本当はこんな人ではないはずと思いつつもどうにもならない日々が続きます。
そんなある日、不機嫌顔にピリオドを打つ日が突然やってきました。
職員の給料日。
たまたまシフトが休みだった介護士さんが、赤ちゃんを抱いてお給料を受け取りにきていました。
ホールに寄ってもらい、利用者の方々に赤ちゃんをちょっとだけお披露目。
するとヨシさんがほほ笑んだのです。
あぁこの顔、この顔をずっと見たかったのです。やわらかく微笑むヨシさん。
赤ちゃんをあやそうと手をのばしたり、色々とおもしろい表情をしてみたり。
ヨシさんも息子さんを持つお母さんです。
気の強さから、しっかり者のお母さんだったことは容易に想像できます。
そんなヨシさんにとって介護されること自体が「苦痛だったのでは?」と思えました。
その日を境にヨシさんは、今まで見向きもしなかった利用者の方が困っているときに、そっとティッシュを渡してあげたりと気遣う姿も見られるようになりました。
施設内で役割を見つけられたようです。
きっかけは、赤ちゃん。
赤ちゃんは周りの人を笑顔にして和やかな気持ちにさせてくれます。
お盆には、子供たちの元気な顔を私の祖母にも見せに行きたいと思いました。
【ハミングバード】

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