「スーパー戦隊のもう一つの終わり」

東京ドームシティのGロッソで行われてきたスーパー戦隊ショーが、3月22日、大千穐(だいせんしゅう)楽(らく)を迎えた。
スーパー戦隊は、1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まったが、テレビシリーズと並走するかたちで続いてきたのが、後楽園ゆうえんちの時代から続くヒーローショーだ。
Gロッソは、象徴的な場所だった。思い返せば、幼い頃、母に連れられて野外劇場のショーを観に行った。
当時は土曜日午前の授業を休んで行ったこともある。
ヒーローと握手をし、ジェットコースターからレッドが登場した。変身前の俳優が、すぐ目の前にいた。それだけのことが、子どもにとっては“本物”だった。
デパートの屋上や地域の祭りでもショーは行われていた。
1時間近く待って、ようやく観られることも珍しくなかったが、特別な時間だった。
唯一のスーパー戦隊に“会える場所”だったからだ。
大千穐楽朝一番のGロッソでのショーを観た。
懐かしさと高揚感が入り混じる中で、目が潤んでいた。
クライマックスでは、ゴレンジャーとゴジュウジャーが共闘する。
必殺技が放たれた瞬間、スクリーンには歴代全てのスーパー戦隊が映し出された。
これはもう、泣かせにきている。」50年という時間の積み重ねと、自分自身の記憶が、一気に重なった瞬間だった。
スーパー戦隊というシリーズは一つの区切りを迎えた。
あの場所で生まれ続けてきた「スーパー戦隊に会える体験」は、決して消えるものではない。

(うえぽん)

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